北山 淳子

伝統美養塾 食卓和文化継承士

美養ライフスタイリスト

 

 

 

私の職業は「主婦」。職業を問われるとそのように書き続けて27年になりました。4人の子どもに恵まれ、1日があっという間に過ぎる日々。忙しさで家事を「こなす」のに精一杯でした。

 

8年前、長男がプロアスリートを目指す道を選びました。その時に初めて、食事について真剣に考え始めました。結婚して20年ほど経っていましたが、それまでは本当にただ作って食べてもらうだけでしたから、ここが私の食との出会いでした。いきなりゼロからのスタートのように、何を食べたら良いのだろう?とわからなくなる事もありました。その時に『栄養学』という分野がある事を知りました。学べば学ぶほどもっと知りたくなって、気づけば1日24時間、365日栄養のことばかり考えていました。なんだか私はいつの間にか食べる楽しみよりも栄養素重視の食生活を家族に強いる事になっていたようです。それに気づいてからは柔軟に考えるように努めました。

 

昨年、次女のファスティング体験とママ友のファスティング体験談のSNS投稿が重なったタイミングで、ようやく自分の健康について考える転機が訪れました。その時に学んだ中で目からウロコだった事は「何を摂るかより何を摂らないか」も大切であるという事。驚きました。良いと思われるものを一生懸命摂っている一方で、摂らなくて良いものもたくさん摂っている事への気づき。そして口から入れるものは摂り方次第でプラスにもマイナスにもなるという学び。これこそが食べるものが溢れている今を生きていく上でとてもは大切な事であるのだと、ようやく気づかされたのでした。

 

27年間の経験をひとり、ふたりと伝えていけたら、私の職業は一生「主婦」であろうとも、お役目としては違った呼び名になるでしょう。

子どもに好かれる特技を活かして、次世代、そしてその先を育むお手伝いをすることが私の使命だと感じています。

 

過ぎた時間は戻らず過去は変えられない。

今ここから、ひとりひとりがしっかりと歩んでいけるように。食と健康をあなたに伝えます。