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【鹿児島県 伝統食材を訪ねる 黒酢編】

2日 霧島市 
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【鹿児島県 伝統食材を訪ねる 黒酢編】
鹿児島県霧島市福山町地区で醸造される事で知られる黒酢。
今回、一般社団法人 伝統美養食育推進支援協会の賛助会員として日本を残す暮らしの支えになって頂いておりますヤマシゲ福山酢醸造株式会社さんを食卓和文化継承士として学びを重ねるメンバーとお訪ねしました。
自社製造の糀は丸玄米を使用され、長い年月棲みついた壺と土地、いわゆる風土が創り上げた日本の逸品、壺酢。
天然の多くのアミノ酸はもちろん、そのに含まれる成分は私達の暮らしの中で多くの効果効能をもたらし、人々の役に立って来た食材であり、薬ともなったわけです。
除菌、抗菌とやたら最近そこに躍起になる傾向がありますが、その事が何をもたらすのかには興味は無い方が多いようです。
私達の暮らしの中では、見えはせずとも多くの微生物に支えられています。
殺菌、滅菌が必要なのは、実験室などの特殊なデータ重視の環境でだけの事。
シャーレと手のひらや天然木材のまな板の上での話とは大きく違うはずなのです。
もちろん、私達の下界と触れ合う皮膚、そして口から始まる消化管や傷においても、そこにおいての微生物のバランスを意図的に崩す事には大きなリスクを伴う事は基礎教育の場面で学んでおくべき事なのです。
皮膚に棲みつく微生物が判断して分泌した物が、私達の皮膚や粘膜を守る大切な成分だって事がすっかり否定されているようなどこでもかしこでもしなければならないアルコール消毒。
私は本当に必要な時以外、石鹸で皮膚を洗いません。もちろん洗顔もです。
ウォッシュレットも使いません。
気持ちよくお風呂に入る。
1日の疲れと汚れを洗い流せば、それで十分なのです。
毛穴までの汚れを落とすことに躍起になると、かえってカサカサ、その状態が好きな微生物に棲みつかれることになるでしょう。
気になる時は天然の身近にある成分を活用するのが一番。その一つに酢もあるわけです。
掌や木製のまな板なら、天然同士の作用とお日様の力で上手いこと効果をもたらすようになっているという事を暮らしの中で知恵として知り繋ぐ事をしていたわけです。
今や、まな板のプラスチックに不安を抱きながらも殺菌、滅菌に勤しんで、これこそ清潔と信じ込んでいる時代を進歩と呼ぶのか退化と呼ぶのか。
私達は、その真価を伝えながら見極めたいと思っている。
暮らしの力こそ大切な人々の健康を整える。お伝えするリーダーとして貢献していただく人と場面を増やしていかなければなりません。
儲かりますか?とよく聞かれます。
残念ながら、儲かるという表現には当たらないと思います。
食卓和文化継承士の存在は、資格ビジネスシステムでは無いのです。
その人の、思いの力が貢献力となり、対価となるのです。
そんな事で満足いく人達、そして応援者の皆様とも繋がっています。