今日、2月3日は節分の日です。
節分というと、
祖母と一緒に鬼とお多福さんのお面づくりをして、大豆を炒ったことを思い出します。
大豆を炒るのは、芽が出ないようにするため。
「拾えなかったお豆から芽が出て災いが起きませんように」の思いを込めながら炒りました。
炒り大豆の "炒" は、鬼を "射る" に通ずる厄除けの意味があり、炒った大豆は "福豆" と呼ばれています。
「健康で、福を呼び幸せでありますように」という願いが込められているのですね。
ところが、祖母の友人のお家では、5、60年くらい前からだんだんと千葉県名産の落花生をまくようになったのだそうです。
みなさんのお家の豆まきは、どのようになさっていますか?
落花生と大豆と比べてみると、落花生はまいた後、見つけやすくて拾いやすいし、殻に入っているので衛生的ですね。
北海道, 東北地方でも、雪に埋もれても探しやすいので落花生が人気のようです。
地域差があっておもしろいですね。
では、お豆はいくつめしあがっていますか?
歳の数より多く食べるというのは、昔の歳の数え方で、"数え年"の考え方によるものです。
生まれた日を「1歳」と数え、正月(1月1日)が来ると歳を一つ取るとされていました。
あかちゃんはお母さんのお腹で十月十日の間、命を宿しているので、生まれた時を「1歳」としたのです。
このような数え年の数で食べる豆を、"年取り豆"といいます。
この習慣は、極寒の季節に弱りやすい腎の働きを高め無病息災を願った食べ方です。
腎の食養になるのは、形が腎臓に類似した豆類です。
金時豆(キドニービーンズ)のキドニーは、英語で腎臓のことです。
腎臓とお豆の関係はとても深いようです。
食養生については、またの機会にお話しましょう。
このようなお話します時に、思うことがあります。
年中行事や習わし, しきたりには、家族の絆を強めるすばらしさがありますから、あまり細かいことは気にせず、楽しみましょう!
子どもの頃は福豆をすぐに食べ終わって、祖母の食べるお手伝いをしていました。
今ではその頃の祖母の年齢になりましたので、
無理して食べるのはやめて、炒り大豆のお料理をするようになりました。
今日は、母からのリクエストの煎り大豆入りご飯を炊くつもりです。
みなさんの福豆リメイクレシピも教えてくださいね。
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