今回は免疫力をアップするお茶の淹れ方についてお話しましょう
"八十八夜に摘み取られたお茶を飲むと一年間無病息災で過ごせる"という言い伝えがあります
今年の八十八夜は5月1日でした
八十八夜は、立春から数えて88日目を指します
新茶が出回りはじめる季節になり楽しみですね!
ポリフェノールの一つであるカテキンには "様々な健康に
うれしい作用がある" ことは、みなさんもご存知のとおりです
抹茶や茶葉粉末で茶葉全体をそのまま飲む場合は問題とされませんが、緑茶葉を『お湯で淹れるか?冷水で淹れるか?』で効果が大きく変わってしまうのです
緑茶の主なカテキン類は4つで、その中でも、【 (EGCG) エピガロカテキンガレートカテキン】
•全体の50〜60%を占める •EGCGは、緑茶以外の紅茶やウーロン茶には含まれていない
•抗酸化作用が強く、ビタミンCの80倍、ビタミンEの20倍ともいわれる
•抗炎症作用が高く、免疫に重要な役割をしている白血球の一つマクロファージの活性を抑制し、それらが産生する炎症性物質が
起こす炎症を鎮める役割を果たす、免疫機能の暴走を抑える働きがあると考えられている(ブレーキ的機能)
そして、近年注目を浴びはしめたのが、【(EGC)エピガロカテキン】
•全体の10%ほどを占める •マクロファージを活性化して異物の捕食能力を高める
•その異物情報をリンパ球に伝え、次に侵入した際、すぐに対応できるように感染症への抵抗力を高める
これは免疫機能にアクセル的な作用を与えている(アクセル的機能)
緑茶をお湯で淹れた場合、(EGCG)も(EGO)も抽出されます
これではブレーキとアクセルを一緒にかけたような状態になるので、効果が現れにくいのです
(EGC)が(EGCG)の2倍以上あると、免疫アップには望ましいとされています
水出しにすると(EGCG)は浸出されにくく、(EGC)は15℃以下の冷水でじっくり時間をかければ多く抽出できるようになります
水出し茶が冷たく感じる方は抽出後に、人肌程度に温めておめし上がりください
82℃を越えると構造変化がおきて、生理作用が低下してしまうそうですから、ご注意ください
柔らかい茶葉でしたら、茶殻もおめしあがりください
◆自宅で簡単!冷茶の作り方◆
1. ボトルに茶葉約10g(大さじ2杯)を入れる
2. 水を750㏄~1L入れる
3. 冷蔵庫で2〜6時間冷やす
じっくりと抽出することで、ゆっくり茶葉が開き、美味しいお茶になります
寝る前に作っておけば、翌朝には出来上がります
入れたお茶は衛生面を考えて、1日以内に飲みきりましょう
水出しした茶葉は、2煎、3煎と飲むことができます
カテキン類は、玉露や番茶,ほうじ茶よりも煎茶や釜炒り茶の方に多く含まれているそうです
37年前から無農薬で八女茶を栽培している いりえ茶園さんの茶畑には、
てんとう虫もやってきます!
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女将 泰子さん 水でじっくり!試してみるミソ~ by ドミソちゃん