日本に暮らす全ての人が、
日本人の精神性を深め、より健やかに暮らし続けるために
東日本大震災が教えてくれたこと。
それは、日本という国の価値。
いざという時。いろんな映画やイメージは見てはきて想像することはできたかもしれないけれど、本当にいざ、という時。私には一体何ができるのだろう。
立ちすくむこと、泣きつづけること、頑張ってと励まし続けること。
そのどれを取っても、解決にはならない。
あの震災の後、手を差しのべる手段はいくつもあった。
しかし、思うところには思うように届かない現実が突きつけられた。
今届けたいものは、本当に栄養の行き届く、温かいお味噌汁。
「お味噌汁ってすごいんだよ。元気がでるよね。」
そう言って、ホッとしてもらったり、元気になってもらったりできる、真の防災食であり、健康食であること。
私達大人は知ってはいるものの、本当に力のあるものは、実は被災地には届けられない。
なぜなら、「衛生上の問題」という壁のようなフレーズに出会ってしまったから。
本当の食の力ってなんなのだろう。
便利簡単の世の中になって、素早い支給力に感心はするけれど。
もっと、大切な価値ある食が、保存食が、防災食が、本当ならすぐ身近にあったはずの時代の記憶が蘇る。
そして、CORONAという風邪の曖昧な情報が世界を意味なく震撼させたここ数年。日本の世界での立場が垣間見えるどころか、あからさまになった今、私たちは食料不平等の窮地に追い込まれた。
山紫水明を誇る日本に、食料なんがやってくる?
農薬まみれの野菜に果物の輸入を余儀なくされ、ゲノム編集などという今だ人類が経験したことのない食べ物のようものを実験台のように押し付けられる?
日本の農業は、水田をはじめ、美しい山、川、海との共存でその生態系とのバランスをとってうまくいきものたちと人類のために発展してきた。
戦後のシステムにいつしか飲み込まれ、
食事場が変化し、心と体のバランスが崩れ、健康被害や自殺が急増してきたことに疑問を感じても時すでに遅し。
人類の進化も退化も、食べ物が作っていることに、もう多くの人が気づいている。
発達した人間社会がたどる最終的な食生活は果たしてどんな形になるのか。
全世界の数十億の人々が、自分たちで好きなように好きなものを、しかしほとんど偏った同じものを食べている現在。
いざ、爆発的に人口が増え、または異常気象や自然災害に巻き込まれたら、私達は自分や家族をどう守るのだろう。
食糧管理と食の選びかたが自分の生き延びかたを左右する。
さらに国力までも左右する。
日本は今後おそらく、食べ物ほとんど全てを海外依存の養殖に委ねざるをえないという。防腐剤、抗生物質まみれの食糧を拒めない状態になることも時間の問題になっている。
つまり、自主生産できない国は、生命線を絶たれた脆弱な国家とならざるをえない。
大事な家族、そして国を守る食事情。それを取り巻く、様々な問題。
家族の単位は核家族から孤独族へと流れに任せて進んできてしまった日本。
誰のために生きるのかさえもどうでもよくなる方向です。
日本がもう一度目指すのは、あの国民的アニメ、「サザエさん」の食卓なのではないでしょうか。
大きなことはできないけれど、身近な人に、身近な食卓の知恵と力を伝えたいと、私たちは食卓和文化継承士育成にあたっています。
そんな思いで集結した心意気溢れるキレイな日本人プロジェクトの女性集団。
時代の中で見失いかけてしまった日本の暮らしの知恵を、女性が女性の役割をもって伝え続けていく。
キレイな日本人プロジェクトが目指す活動は、日本に暮らす全ての人が、日本人の精神性の出どころを知り、その思いを深め、より健やかに暮らし続けるために続けるための、昭和、平成、令和を知る女性たちの静かなる革命なのです。
一般社団法人 伝統美養食育推進支援協会
代表理事 毛利 涼子