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菜の花

菜の花や月は東に日は西に  蕪村
春うらら。菜の花がきれいですね!春のお花の代表のような菜の花。
菜の花という単独の植物は無く「菜の花」とはアブラナ科の春に見かける黄色い花を総称して呼ぶことが多いです。 よく見かけるのは西洋油菜で、油を絞る菜っ葉の意味でアブラナ(油菜)とも 呼ばれます。

 

飛鳥時代には、ナタネやカブラと呼ばれ、日本書記に持統天皇が「天下をして桑、梨、カブラ等を勧め植えしむ」の記載があります。
室町時代の後半には種子が搾油され、油は灯火や食用として、油かすは有機肥料として使われたそうです。
このころから生活に欠かすことのできない作物として、全国で栽培が広がりました。

 

春空に春風が吹いて、お花の香りが漂い、モンシロチョウがお花畑の花から花へ飛んでいます。
春には黄色いお花が多いと思いませんか?花は、香りと色で花粉の媒介者を誘います。
花粉が虫によって運ばれる花は、虫媒花。鳥ならば鳥媒花で、イネなどは風に運ばれるので風媒花と呼ばれています。

 

花の色で1番多いのは白、2番が黄色、3番が紫,青系らしいです。
蜜を求めて飛び回る昆虫や鳥たちには、人気色があるそうです。
鳥は、人に近い色覚で、赤い色の椿、サルビア、ハイビスカスなどを好むそうです。
昆虫は紫外線も見えるそうで、私たちの色覚とは別世界で驚かされます。
昆虫は紫外線を反射する白や黄色の花に好んで飛んできて、紫外線を吸収して暗くなっている花の中心部には蜜があると知っているそうなのです。


人には白や黄色に見える花も虫達には写真のように見えているそうですよ。
アゲハチョウは例外で、鳥のように赤い花を好むそうです。

動くことができない植物が花を咲かせることで媒介者を引きつけ、効率よく確実に受粉して子孫(種子)を残すことに成功したのですね。

お花を見る時、昆虫には何色に見えているのか想像するのも楽しいかもしれません。(109)