竹内 蓉子

伝統美養塾 食卓和文化継承士

 

 

このたびは10,000人達成ということで、これまでお味噌作りに参加してくださった皆様、本当にありがとうございます。関西を中心に活動させていただきましたが、最後はオンラインで北海道から岡山・山口の方々とも繋がってお味噌づくりをすることできました。これまで一緒にお味噌を作った方々のお顔を思い浮かべながら、この10,000人の報告ができることを心から嬉しく思っています。

 

プロジェクトが始まった当時、私は20代で、自分自身のアトピーの問題と子供が欲しいという状態で、い食の勉強をしていたところでした。お味噌が作れると知ってびっくりして、作ってみてその美味しさにまたびっくりして、その感動を伝えたいと思いプロジェクトに参加しました。

 

10,000人達成する頃には何かが変わっているだろう、と言う思いでコツコツ続け、7年という月日が経ちました。確かに時代は代わり、平成から令和へ。嬉しい変化は、7年前に比べ私の周りでもお味噌を手作りする人が増えました。より深刻になったのは、気候変動による各地での災害の数々。そして今年は、コロナウイルス。こんな2020年を誰が予想したでしょう。しかし、だからこそ味噌を始めとする「発酵の力」「日本の食の力」、つまりは「食卓の力」なのだと、ますますこのプロジェクトの重要性を感じています。

 

私自身が活動を始めた頃よりも、味噌が秘める力、日本の食文化の素晴らしさにようやく気がつき、知れば知るほど日本人であることを誇らしく思うようになりました。味噌以外にも日本には、醤油、みりん、酢という発酵調味料があり、和食材があり、それこそが日本人の土台だと確信しています。

 

しかし、今この日本の食文化が途絶えようとしています。核家族で育った私もまた、日本の食の文化を継承しているとは言えません。そんな自分自身に危機感を感じています。

 

この7年の間に、私も2人の子の母になりました。私も次世代のひとりであり、さらに次世代の子どもたちを育てている母親でもあります。日本の食を私たちの世代こそが受け継ぎ、守り、今度は子どもたちに伝えていきたい、そんな思いで、現在は伝統美養塾滋賀校としての活動をスタートさせました。

 

将来的には、伝統美養塾がなくても、各家庭で当たり前に受け継がれる暮らしの知恵であるように、これから子供を産み育てる世代へ、食卓力の大切さを伝え、広げ、次世代の日本(=次世代の子どもたち)が健やかであるように活動を続けて参ります。

 

 


・一般社団法人分子整合医学美容食育協会 京都北山支部支部長

・プロフェッショナルファスティングマイスター(認定断食指導者)