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端午のお節句 柏餅

柏餅は、江戸時代に武家を中心に、男子の健やかな成長を祈る端午の節句に作られる

ようになりました。

 

柏は新芽が出るまで古い葉が落ちないことから、子孫繁栄につながるといわれたから

です。

『南総里見八犬伝』の作者として知られる滝沢馬琴の日記には、端午の節句に家族総出で柏餅を200個も300個も作ったということが記されています。

柏餅に入っている餡(あん)といえば、小豆餡と味噌餡が知られています。
江戸時代後期に庶民の風俗をまとめた『守貞謾稿(もりさだまんこう)』によると、

江戸では中身を区別するため、小豆餡は葉の表、味噌餡は裏で包むとあります。

柏餅には柏の葉を使わないものがあるのをご存知でしょうか?
大きな柏の葉が収穫できない西日本では山帰来(さんきらい)の葉で作られたので

  「さんきらい餅」などと呼ばれていました。また、中部地方の一部では朴(ほお)の葉を使ったので「朴葉巻」や「朴葉餅」と

  呼ばれました。

  年中行事に関わるお菓子の多くに、米や小豆が使われています。
  米は、稲作の象徴として神聖視され、餅にして食べると霊力を体に取り込めると考えられてきました。小豆は滋養食として食べ

  ると、体力をつけ、邪気を払い災いを避けることができると信じられ、小豆の色は太陽の色や人の体をめぐる血潮の象徴といわ

  れてきました。

  端午につきものの柏餅ですが主に関東で親しまれて、関西では粽(ちまき)が主に食されています。(72)
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  今日のおやつは柏餅だミソ~!みそ餡もあるミソ!!     by ドミソちゃん